自宅の光熱費は気になるものです。特に2021年から2022年にかけての冬は、火力発電の燃料(液化石油ガス等)価格上昇によって値上がりします。
このように、料金改定がなくても電気代は上がることがあります。こんなときこそ電力会社を乗り換え、ご家庭の電気代を安くするといいでしょう。
今回の記事では、電力会社の選び方のヒントとポイントサイト経由で電力会社を乗り換えてポイントをもらう方法をご紹介します。
電力会社乗り換え前に確認しておきたいこと
電力会社を現状のサービスから他社へ乗り換える際、困ることがないか不安に思う方も多いでしょう。よく聞く不安についてピックアップしてみました。
- 電力会社を変えると停電する?
- 電気代は必ず安くなる?
- 電気とガスを分けたら合計額は高くなる?
こういった不安について、ひとつずつ解消しておきましょう。
電力会社を変更しても停電にはならない
電力会社を変えると停電したり、不測の事態にスムーズに対処してくれなかったりするのではないか、そんな心配もあるかもしれません。
実際には、どの電力会社を利用していても同じ電線から同じ電気が流れてくるだけで、品質の違いはありません。
送配電を担う電力会社は従来のまま(東京電力など地域電力会社)なので、電力会社を変更したところで停電の危険が増えたりもしません。
電気代が必ず安くなるとは限らない
東京電力エナジーパートナーや関西電力といった、地域系の大手電力会社を使い続けている人の場合、電力会社を切り替えればおおむね安くなります。
ただ、ひとつ気を付けたほうがいいことがあります。それは「燃料代上昇」と関係します。
電力会社によっては、電気代に占める燃料代変動部分の割合の高いプラン(市場連動型プラン)があります。夏・冬は事前に想像できないぐらい高い電気代を請求される例が実際にあるので、それだけ気を付けましょう。
もちろん年間トータルで判断すべきではありますが、標準的なプランにしておけば安全です。
電気とガスを分けて契約した方が良いケースもある
都市ガスも電気と同様自由化されているので、両方を供給する会社も数多くありセット割引をしてくれることが多いです。大手電力会社・大手ガス会社も両方を供給していますし、新電力会社の中にも都市ガスを供給している業者が数多くあります。
ただ、都市ガスを替えないほうがいいケースもあるのです。「ガス床暖房」や「ガス発電システム」を入れているご家庭の場合、それに合わせた安価なプランが現状、東京ガス・大阪ガスなど地域ガス会社にしかありません。
そのような場合、電力のみ替えてガスとのセット割を放棄すると合計額は高くなるのかは一概にはいえません。セット割引より、電気とガスを分けて安くなる例もあります。
細かい計算をすればわかりますが、したくない人でも大丈夫です。次項の通りわかりやすいヒントがあります。
電力会社選択のヒント
最も重要なのは、毎月の電気代がどう変わるかです。ガスとのセット割による値引き以外に、考えるべきことはあるでしょうか。次のメリットを併せて考慮しましょう。
- 電気乗り換え時の入会キャンペーン特典やポイントサイト特典
- 毎月の電気代に付与されるポイントプログラム
- スマートフォンやインターネット回線との組み合わせ割引
特に、契約当初でもらえる特典は電力会社を乗り換える誘因として大きいものですね。ポイントプログラムというのは、独自のものを付けてくれるのは大手電力会社・ガス会社ぐらいで、新電力のポイントの多くは、系列の共通ポイントです。
例えば、楽天でんきに加入すると楽天ポイントが0.5%~1.0%貯まります。auでんきなら、Pontaが1.0%~5.0%貯まります。これも考慮に入れましょう。
ポイントサイト経由でお得に電力乗り換え
Webから申し込むサービスの多くで、ポイントサイトを経由すると独自のポイントが貯まります。電力会社もこのひとつです。
ポイントサイト経由で各電力会社の公式サイトに遷移して申込みを完結すると、審査完了後にポイントを受け取ることができます。
2022年1月現在、ポイントサイト「アメフリ」から申し込んでポイントがもらえる電力会社を見てみます。すべて電話認証を済ませたユーザー対象のポイントです。また、ポイント還元数はよく変動するのでご注意ください。
ミツウロコグリーンエネルギー
LPガスをはじめとする総合エネルギー企業グループのミツウロコも、沖縄を除く全国で新電力を供給しています。再生可能エネルギーや、太陽光・バイオマス発電等を合計30%の高い割合で調達しているので、環境意識の高い人にはおすすめです。
電気代を下げるため、ペーパーレスやコストカットにも積極的に取り組んでいます。東京ガス・東邦ガス・大阪ガスエリアでの都市ガス供給もあり、セットで月額110円(東京ガスエリアの場合)割り引いてもらえます。
アメフリ経由で契約すると、50,000ポイント(5,000円相当)がもらえます。
auでんき
KDDIグループの新電力がauでんきです(全国で供給)。auでんきのメリットは「電気代は地域電力会社と同じ」で、電気代に応じた共通ポイント「Pontaポイント」が最大5%もらえることにあります。
燃料代高騰により、乗り換え後の電気代が結果的に高くなるリスクを負いたくない人には最適です。もらえるPontaポイントは、毎月の電気代に応じて次のとおりです。
・5,000円以上…3%
・5,000円未満…1%
毎月8,000円以上電気を使うご家庭では、地域電力よりも確実に有利です。
auでは地域電力会社と組んで都市ガス供給もしているので、併せて乗り換えるのもいいでしょう。セット料金はないものの、地域都市ガス会社より必ず安くなるというのが売り物です。
auでんきは加入条件が少々特殊で、申し込める人は本人または同居家族が次のサービス利用者の場合に限ります。
・UQ mobile
・auひかり/auひかり ちゅら
アメフリからの申込で、21,000ポイント(2,100円相当)がもらえます。
おうちでんき(ソフトバンク)
ソフトバンクも「おうちでんき」というサービス名で全国にて新電力を供給しています。ソフトバンク携帯、ワイモバイル契約者のためのセット割があるのが売り物です。
- 1回線につき月110円割引
- 電力会社の「従量定量部分」毎月1%割引(関西電力エリアを除く)
東京電力エリア限定ですがガスとのセット割もあります。ソフトバンクのおうちでんきは、アメフリから申し込むと80,000ポイント(8,000円相当)がもらえます。
毎月のコスト削減!電気代の見直しをしよう
毎月必ず発生する費用は数多くありますが、安くできるものはそれほどありません。電気やガスはこの少ないもののひとつです。
毎月の費用を抑えられるだけでなく、公式サイトの契約キャンペーン特典やポイントサイトのポイント還元を受けることができれば一石二鳥といえるでしょう。
今一度、ご家庭の電気代の見直しをしてみませんか?