2020年に新しく導入されることでじわじわ話題になってきている「マイナポイント」。これについて興味を持っているという方は多いのではないでしょうか。
なぜ話題になっているのか?その理由の1つとして「マイナポイントなら25%お得」になるからです。効率的に節約したいなら、マイナポイントを利用しない手はありません。
ここでは、マイナポイントの概要や25%お得になる点、メリットやデメリットなどについてまとめました!今後スタートするマイナポイントについて、ぜひこの記事で理解を深めてくださいね。
マイナポイントの概要
キャッシュレス・ポイント還元事業の実施もあり、キャッシュレス決済にもようやく浸透してきたところでしたが、政府のポイント還元制度は6月末で終了します。
代わりに政府が実施する新しい還元策「マイナポイント」とはどんな内容なのでしょうか。ここではまず、マイナポイントの概要についてみていきましょう。
マイナポイントとは?
マイナポイントとは、マイナンバーカードを持っている人がQRコード決済、スマホ決済などのキャッシュレス決済を利用して、一定額を前払いした場合に国から付与されるポイントのことです。
これはキャッシュレス・ポイント還元事業とは異なり、新たにマイナポイントへ事業者登録をしたキャッシュレス決済事業者のサービスを利用した場合に限る、とのことです。ちなみに、キャッシュレス決済事業者は現在登録中となっています。(2020年3月末まで募集中)
※追記(7月2日)
キャッシュレス決済事業者は2020年7月1日時点において、数多くの業者が登録しています。
ここから登録中のキャッシュレス決済サービスを検索(確認)できます
マイナポイントはいつから?
ここで気になるのが「マイナポイントの期間はいつからいつまで?」という点ですが、マイナポイントが利用できるのは、現在の予定では2020年9月から2021年3月まで。
2020年9月のスタートと共に還元をしっかり受けたい人は、マイナンバーカード取得までおよそ1ヶ月かかるので、8月までには準備しておくとスムーズです。
マイナポイントを利用するなら、この期間に最大限に活用するようにしましょう!
マイナポイント対象者は?
マイナポイントの対象者は、マイナンバーカードを取得し、マイキーID(後ほどご説明します!)を設定した日本国民です。つまり、日本国民であれば基本的には誰でも利用できる制度だといえます。
総務省による発表によれば、2019年7月時点でのマイナンバーカード交付枚数は約1772万枚。日本の人口(令和2年:1億2595万人)を考えれば決して普及率が高いとはいえず、マイナンバーカードを所有している日本国民の割合はわずか約14%となっています。
しかし、マイナポイントが導入されればマイナンバーカードを取得する人も増えるため、自然と普及されていくといえるでしょう。
なお、今後はマイナンバーカードを健康保険証として使えるようになり、さらに医療費控除などの手続きもマイナンバーカードを使うことで簡単にできるようになります。マイナンバーカードを持つことは、マイナポイント対象者になれる以外にも多くのメリットがあるといえるでしょう。
マイナポイントを導入する目的とは?
2019年10月からの増税に伴い、キャッシュレス・ポイント還元事業が開始されましたが、これはあくまでも9カ月間だけの期間限定事業です。また、東京オリンピック実施に向けて経済が活発化することが期待されますが、その後は消費が大幅に落ち、経済が停滞してしまいかねません。
マイナポイント制度は、キャッシュレス・ポイント還元事業や東京オリンピックの後でも消費が落ち込まないようにすることが狙いです。また、現在はあまり利用されていないマイナンバーカードの普及も目的の1つだとされています。
マイナポイント驚異の還元率25%の仕組みとは?
マイナポイントの魅力は、25%の還元率を実現できるということです。ここからは、還元率25%になる仕組みやマイナポイントの設定・利用方法についてまとめました。
還元率25%となる仕組み
マイナポイントは、キャッシュレス決済サービスの利用額に応じて付与されます。プレミアム率は、チャージ額あるいは購入額の25%となります。つまり、2万円分チャージしたら5千円分のマイナポイントが付与されるため、実質2万5千円分の買い物ができるということに!なお、還元の上限は5千円であるため、最大限に活用するためには2万円はチャージ(または支払い)したいところです。
そして、マイナポイントの魅力は還元率25%だけではありません。キャッシュレス決済サービスを利用することで、マイナポイントと他のポイントを二重取りすることができます。
d払いの利用で貯まるdポイントが、マイナポイント利用でも貯まります!
ネットで20,000円のショッピングをd払いでおこなった場合、マイナポイント還元5,000円分、dポイント還元200円分、合わせて実質5,200円分もお得になっちゃいます!
★d払いの通常還元率は、下記のとおりです。
・店頭での支払い=200円(税込)で1ptの0.5%
・ネットでの支払い=100円(税込)で1ptの1%
現在キャッシュレス決済サービスでポイントを貯めているという方も、さらにお得にポイントを貯められるといえるでしょう!
マイナポイントの設定、利用方法
さて、マイナポイントやってみたいなぁ…と思う方も続々と増えてきたところで、ここからは気になるマイナポイントの設定方法、利用方法をご紹介します。
STEP1:マイナンバーカードの取得
マイナポイントを利用するために最初にやるべきことが、マイナンバーカードの取得です。パソコンやスマホ、郵便、街中の証明写真機などからマイナンバーカードを申請しましょう。
申請内容に問題がなければ、居住している市町村から自宅に交付通知書が届きます。そこに記載された交付場所に、交付通知書と通知カード、本人確認書類を持って行き、マイナンバーカードを受け取りましょう。
STEP2:マイキーIDの設定
マイナポイントの予約をするには、マイキーIDを設定しなければいけません。マイキーIDを設定するためには、専用のアプリやソフトが必要です。
Androidの場合はGoogle Playで「マイナポイント」アプリ「JPKI利用者ソフト」を、iPhoneの場合はApp Storeで「マイナポイント」アプリを、パソコンの場合は「マイキーID作成・登録準備ソフト」をそれぞれインストールしましょう。
その後、マイナンバーカードを読み取って4桁の暗証番号を入力すると、マイキーIDが設定されます。
なお、自治体によってはマイキーIDの設定支援を行っています。マイキーIDの設定が上手くいかない場合は、自治体に問い合わせてみるといいでしょう。(詳細は公式サイトから)
マイキーID設定方法について、マイナポイント公式Youtubeチャンネルで紹介動画がありますので、こちらもご参考にしてみてくださいね。
STEP3:マイナポイントの申し込み
マイナポイントの申し込みでは、利用したいキャッシュレス決済サービスを1つ選択します。ただし、マイナポイントの申し込みができるキャッシュレス決済サービスは現在募集中となっています。
マイナポイントの制度が本格的に始まる前に、どのキャッシュレス決済サービスが利用可能なのかを確認するといいでしょう。
STEP4:マイナポイントの取得・利用
マイナポイントの申し込み時に選択したキャッシュレス決済サービスでチャージまたは購入することで、マイナポイントが付与されます。貯まったポイントは、キャッシュレス決済サービスで買い物をするときに利用可能です。
マイナンバーカードのメリット・デメリット
マイナポイントを利用するにはマイナンバーカードを作る必要がありますが、マイナンバーカードにはメリットもあればデメリットもあります。両方をきちんと把握したうえでマイナンバーカードを作るようにしましょう。
メリット
マイナンバーカードには盗取防止機能が搭載されており、不正なアクセスがあったときには記録されている個人情報が自動的に消去されます。
また、利用するためには暗証番号が必要であり、何度も間違った暗証番号を入力した場合にはロックがかかるようになっています。マイナンバーカードは個人情報が分かるものだからこそセキュリティはしっかりしており、安心して利用できるといえるでしょう。
そして、マイナンバーカードを紛失したときには利用を一時停止することができます。コールセンターは365日24時間いつでも受付を行っているため、深夜などに紛失した場合でもすぐに連絡することができます。
デメリット
マイナンバーカードのデメリットとしては、申請してから交付までに時間がかかるということです。通常は、申請から交付通知書の送付までにかかる時間は1カ月ほど。マイナポイントを利用したいときには、余裕を持ってマイナンバーカードを申請する必要があるといえるでしょう。
高還元率のマイナポイント!期間内にぜひ活用してみては?
マイナポイントは、マイナンバーカードを持っている人がキャッシュレス決済を利用したときに国から付与されるポイントで、2020年9月から期間限定で利用できます。最大の魅力はやはり還元率の高さで、25%も得することができます。
利用ステップもシンプルなので、順序さえ覚えておけばOKです!
STEP2:マイキーIDの設定(マイナポイントの予約)
STEP3:マイナポイントの申し込み(お好きなキャッシュレスサービス登録)
STEP4:マイナポイントの取得・利用
さらにマイナポイントは簡単に設定・利用することができ、セキュリティも高いため安心といえます。マイナポイントが導入されるときに備えて、まずはマイナンバーカードとマイキーIDを設定してみてはいかがでしょうか。
マイナポイントについては、家族全員分(15歳未満のお子様など含む)のマイナポイント申請が可能かどうかなど、まだ決まっていないことも多くあります。
追記(7月2日)
公式サイトのよくある質問欄に「子どものマイナポイントの予約・申込はどうするの?」という質問が掲載されていました。回答としては、 15歳未満の未成年者の方の予約・申込については、法定代理人が行うことができるとのことでしたので、申請方法については公式サイトをご確認ください。
マイナポイント公式よりアップデートがあり次第、本記事の更新や新たに記事を追加するなど対応いたしますので、2020年9月の実施までの期間は、こまめなチェックをおすすめいたします。