格安SIMカードをセットするスマホを準備しよう【STEP2】
格安SIMをどういったプランにするのか決まったら、次はどのスマホ端末に格安SIMを挿入するか。スマホ端末がなければ何も始まりませんよね。本記事は、スマホ端末をどのように準備するかパターン別に紹介します。
スマホ端末を準備しよう
スマホを準備するといっても、これから新しくスマホを準備する人(新品・中古)、大手キャリア契約の時から使っているスマホを引き続き使い続ける人、それぞれいると思います。
ここではそんなスマホ端末の準備編を紹介していきます。
格安SIMを選ぶ前にまずチェックしたいことは、自分の使い方スタイルについて。自分は月にどのくらいの通話・データ量を使っているのかを確認することによって、徐々に契約プランが絞られてくるはずです。
これから新しいスマホを購入する場合
心機一転、新しいスマホを購入して格安SIMデビューしよう!と考えている人は、下記のパターンから選ぶことになります。
- 【新品】格安SIMとスマホ端末セットのプランを申し込む
- 【新品】キャリア公式ショップ、キャリア正規代理店、各メーカーの直販サイト、大手ECショップ(正規代理店)でスマホ端末を購入
- 【中古】ECショップ、リサイクルショップなどで販売されているスマホ端末を購入
【新品】格安SIMとスマホ端末セットのプランを申し込む
一番おすすめの購入方法は「格安SIMとスマホ端末セットのプラン」を申し込むこと。なぜかというと、格安SIM+スマホのセットは、端末本体の値段がかなりお得になっている場合があるからです。
バラバラで購入するより、初期費用がぐっと抑えられます。
また、スマホ端末の本体と契約したい格安SIMを同時に申し込むと、万が一わからないことがあってお問い合わせしたい時も一度で済むのでラクです。
しかし、格安SIMとスマホ端末のセットの場合、限られた端末の種類から選ばないとだめなので(少し前のモデルとか)、最新のスマホ(iPhone)じゃなきゃやだ!という人は、格安SIMとは別で購入する必要があります。
【新品】キャリア公式ショップ、キャリア正規代理店、各メーカーの直販サイト、大手ECショップ(正規代理店)でスマホ端末を購入
格安SIMとのセットではなく、別でスマホ端末を購入する人は、キャリアの公式オンラインショップ、キャリアの正規代理店、各メーカーの直販サイト、Amazonや楽天市場などの大手ECショップで販売している正規代理店でスマホ端末を購入するのがおすすめです。
公式ショップや正規代理店が販売するスマホ端末は信頼できるので、安心して購入できます。しかし、ECショップの中には「いかにも正規代理店です」のような記載をしているショップもあるので、販売業者をよく確認するようにしてください。
よくわからなくて不安…という方は、キャリアの公式オンラインショップや各メーカー直販サイトの2択にすると安心です。
【中古】ECショップ、リサイクルショップなどで販売されているスマホ端末を購入
ECショップ、オークションサイト、リサイクルショップなどで中古として販売されているスマホはあまりおすすめしませんが、購入する際には少々注意が必要です。
中古スマホの購入前に知っておくべき事、見落としがちな点を下記にリストアップしました。
- 故障してもメーカー保証がないので修理に出すのが面倒
- 以前使っていた人がいるのでバッテリーの持ちが悪い
万が一故障してしまった場合は、メーカー保証がないので修理店舗を自分で探したり、実費で全額出して修理に出す必要があります。また、バッテリーの減りも早い場合があります。こんなんじゃすぐに買い替え…なんてことになりかねません。
それでも安いから中古スマホでいい!という方は、購入した後に注意すべき以下の内容をよ~く確認してください。
中古スマホ購入時の注意点
- MVNOをどこにするか決まっているなら動作確認済みかチェック
- SIMロック解除されている端末を購入
- アクティベーションロック(盗難予防対策の設定)をチェック
- IMEI番号(端末の製造番号)をチェック
■MVNOをどこにするか決まっているなら動作確認済みかチェック
スマホ端末を購入する際、先にMVNO(格安SIMの業者)やプランをある程度決めているなら、該当のSIMプランに対応できる端末かどうかを必ずチェックしましょう。
(例)契約したいSIMプランがmicroSIMのみ対応の場合、nanoSIM専用のスマホ端末を購入しても、microSIMは利用できません。
■SIMロック解除されている端末を購入
格安SIMを利用するうえで注意したい点が、スマホ端末の販売元(キャリア)とMVNO(格安SIM業者)が同一回線じゃないと使えないということ。
(例)
docomo回線のスマホ端末を購入した際、そのスマホのSIMロック解除がされてない場合はau回線、SoftBank回線の格安SIMは使えません。
SIMフリー端末は、どのMVNOのSIMを挿し込んでも利用可能です。
また、スマホのSIMロック解除は端末を購入した本人のみとなります。スマホ端末購入時は、SIMロックが解除された(SIMフリーの)端末かどうかよく確認しましょう。
- SIMロック解除は端末を購入した本人のみ
- 中古スマホを購入後、SIMロック解除をすることはできない
※SIMロック解除については、端末購入者がキャリア契約中、もしくは解約後100日以内に手続きが必要になります
■アクティベーションロック(盗難予防対策の設定)をチェック
こちらはiPhoneを利用している人は要確認です。
アクティベーションロックとは、紛失や盗難に遭った場合に、持ち主以外の人が使用できないようにロックをかける機能(iPhoneの機能に元々ついてる盗難防止用ロック)です。
もし中古iPhoneを購入した時、アクティベーションロックがかかっていたなんてことがわかったら、そのiPhoneは使えません。
※iPhoneでアクティベーションロックをかけていると、解除するにはロックをかけた際にサインインしていたApple IDとPASSが必要になります
普通、iPhoneを中古販売しているショップでは、アクティベーションロックを解除するのが当たり前ですが、万が一のこと(解除し忘れ)も考えられるので、事前にチェックするようにしましょう。
■IMEI番号(端末の製造番号)をチェック
なぜ「IMEI番号(端末の製造番号)」をチェックする必要があるのでしょうか。
それは、スマホ端末にネットワーク利用制限がかけられていないかをチェックするためです。
中古スマホが過去に盗難によっって入手されたものであったり、詐欺に使用されていた記録があるなど、不正契約によって入手された端末などは「ネットワーク利用制限」がかけられています。
キャリアを使っていたときはあまり気にすることがなかったIMEI番号は、端末ひとつひとつに振り分けられている番号になります。確認方法としては2つあります。
- AndroidやiPhoneの設定画面の「製造番号」欄を見る
- 電話番号入力画面で「*#06#」と入力すると、15ケタの数字が表示される
▼参考画像
「*#06#」を入力するとすぐに15桁の数字が表示されます(ぼかしてある部分)
IMEI番号(15桁)がわかったらメモしておいて、次は対象のキャリアにてネットワーク利用制限の確認を行います。
docomoはこちら
auはこちら
SoftBankはこちら
▼docomoで試してみた
IMEI番号を入力すると、下記のような判定結果が出ました。
結果は「◯」だったので、ネットワーク利用制限の対象ではありませんでした。
- 〇=問題なく利用できます
- △=利用できます→分割支払い代金を完済すると◯にステータスが変わります
- ✕=利用制限中
- -=製造番号が確認できません
結果が「△や✕」判定の端末は購入するのをやめましょう。
必ず「◯」判定になった端末のみ購入してください。
※他社キャリアもほぼ同じ仕様となります。
ここまで、見落としがちなチェックすべき点をお伝えしましたが、中古スマホを購入する際に、「水没の跡がないか」「大きなキズがないか」「電源は問題なく入るか」などといった、基本的な不具合・故障のチェックは必ず行うようにしましょう。
大手キャリアのスマホなどを既に持っている場合
格安SIMに乗り換えをする時、端末は今まで使ってきた自分のスマホを使う、という人も多くいます。ここからは、既にスマホを持っている人の格安SIM乗り換えまでの手順を紹介します。
手持ちのスマホで格安SIMに乗り換える手順
- 動作確認が済んでいるかを確認する
- SIMロック解除が必要かを確認する(必要ならSIMロック解除する)
- 格安SIMカードの申込みをする
- SIMカードが届いたらMNPの手続きをする(電話番号を引き継ぎたい人)
- SIMカードをスマホに挿し込み、接続設定を行う
前述の「中古スマホ購入の注意点」にも記載しましたが、どこのMVNOの格安SIMを契約するか決まっているなら、そのSIMカードがお持ちのスマホに対応している必要があります。
該当のMVNOの公式サイトなどを見ると、「動作確認済」とされているスマホが確認できます。また、SIMカードにも種類が3種あり、どのSIMカードが挿し込めるかといったこともしっかり確認しましょう。
まぁ、なんといってもキャリアのスマホなどを既に持っている人の場合、一番重要視しなきゃいけないのが、「SIMロック解除」をする必要があるかどうか、ということ。
通常、大手キャリアのスマホ端末には、SIMロックがかかっており、他社回線MVNOの格安SIMは使うことができません。例えば、以下のパターンではSIMロック解除が必要となります。
(例)
手持ちのスマホ(SoftBank回線)→乗り換え予定のMVNO(docomo回線)→SIMロックの解除がされたSIMフリースマホが必要
では、もし例のようなパターンになった場合は、一体どのようにしてSIMロックを解除すればいいのでしょうか。
SIMロック解除の手順とは?
上記で説明してきた「SIMロック」ですが、SIMロックを解除するパターンは2通りあります。
- キャリアのショップに持ち込んで申し込み
- キャリアのWEBサイトでオンライン申し込み
1つ目は、docomoショップ、auショップ、SoftBankショップなどの店舗に直接持ち込み、手続きを行います。何がなんだかわからなくても、店舗のスタッフさんが教えてくれるので、対人で申し込みたい人はショップがいいでしょう。
しかし、手数料として3,000円がかかってしまうのでそれがネックですね。。
2つ目は、My docomo、My au、My SoftBankといった公式サイトにて、オンライン手続きを行う方法。初めて行う人の場合でも、誰にも教えてもらえないのが気がかりですね。
機種や端末の発売日で手順は少々異なるようですが、公式サイトに丁寧にやり方が書いてあるので問題ないでしょう。
キャリア | SIMロック解除の方法(公式ページ) |
---|---|
docomo | https://www.nttdocomo.co.jp/support/unlock_simcard/ |
au | https://www.au.com/support/service/mobile/procedure/simcard/unlock/ |
SoftBank | https://www.softbank.jp/mobile/support/usim/unlock_procedure/ |
しかも、オンライン手続きの場合は手数料無料!節約したい場合はオンラインで頑張りましょう(笑)
SIMロック解除の受付条件
SIMロックを解除するには、いくつかの条件があります。
キャリアごとにみていきましょう。
docomo
- ネットワーク利用制限、おまかせロック等の各種ロックがかかっていないこと
- 購入日から100日経過した機種であること(当該回線で過去にSIMロック解除をされた人の場合は、100日を経過していない場合でもSIMロック解除の手続きが可能)
- 当該機種を一括払いでご購入、分割払いご購入されるなど、機種代金の精算が完了している場合
参考:docomo公式
au
- 2015年4月23日以降に発売されたSIMロック解除機能対応の機種であること。
- ネットワーク利用制限中のau携帯電話でないこと。
- 機種購入日から101日目以降であること。(ただし、当該機種を一括払いでご購入いただいている or 対象回線におけるSIMロック解除実績があり、前回のSIMロック解除受付日から101日目以降の場合は、機種購入日から100日以内でもSIMロック解除の手続きが可能と)
参考:au公式
SoftBank
- 2015年5月以降に発売された機種は、購入日より101日目以降の場合に受付可能
- 2017年12月1日(金)以降に、機種変更前の対象回線でSIMロック解除を行ったことがあり、前回のSIMロック解除受付日から101日目以降、前回のSIMロック解除を行った機種が2015年5月以降に発売された機種である、製品代金の精算が完了している場合は、機種購入日から100日以内でも受付可能
- 安心遠隔ロックなど製品の機能を制限するサービスを解除後に受付可能
- 対象の製品に故障や水濡れがある場合はSIMロック解除不可
- ネットワーク利用制限製品の場合ははSIMロック解除不可
- 中古のソフトバンク製品を利用中の人の受付は、一人1日2台まで
参考:SoftBank公式
※各社、詳しくは公式ページをご確認ください
SIMロック解除に必要なもの
SIMロック解除の手続きに必要なものは事前に把握して準備しておきましょう。
- SIMロック解除手続きを行うスマホなどの携帯電話機
- 契約中キャリア アカウントの暗証番号・パスワード
- 本人確認書類(必要ない場合もある)
上記を準備しておけば、スムーズにSIMロック解除が出来ると思います!
ここまで読んでいただければ、MVNOの格安SIMへ乗り換える準備が必要最低限そろったと思います。次のページでは、格安SIMへ乗り換える際に気になる細かな疑問「Q&A」をご紹介します。